コンパクトでも存在感あり!entreのMC昇圧トランス ET-100を紹介・レビューします!

機材
entre ET-100

今回は、entreのMC昇圧トランス「ET-100」を紹介します。

entreは1970年代から80年代にかけて活動していたブランドで、主にカートリッジを手掛けていました。メーカーとしての歴史はそこまで長くはありませんが、その短い期間に作られた製品はどれも魅力的で、今もファンが多いブランドです。中古市場で見かけても人気があり、注目度の高さを感じさせます。

今回手にしたET-100は、そんなentreが残した代表的な昇圧トランスのひとつ。アナログ好きなら一度は名前を目にしたことがあるのではないでしょうか。


デザインと作り込み

entre ET-100
entre ET-100 側面
entre ET-100 天板
entre ET-100 背面

実物を手にすると、まず感じるのはコンパクトさ。小さい筐体ですが、しっかりした重量があって、中身が詰まっている感じがします。フロントパネルの印字や仕上げも丁寧で、当時の日本ブランドらしい真面目な作り込みが伝わってきますね。

側面から眺めてもスッキリしたデザインで、ラックに置いても主張しすぎず、システムに自然に馴染みます。何十年も前の製品なのに、まだ十分な質感を保っているのはさすがです。


音の印象

実際に鳴らしてみると「濃厚」という言葉がぴったり。MCカートリッジの持ち味をグッと引き出してくれて、思わず聴き入ってしまう力があります。

低域は締まりが良く、中域は厚みがあって、ボーカルや楽器がグッと前に出てくるような印象。高域も繊細に伸びていて、全体として音楽を楽しく聴かせてくれるトランスだと思いました。スペックや最新技術で語るより、実際に音を聴いて「なるほど」と納得するタイプの機材ですね。


まとめ

entre ET-100は、小型ながら存在感のあるサウンドを楽しませてくれる昇圧トランスでした。短命なブランドながら、今でも支持される理由がわかります。

中古で見かけても人気が高いのは、その音の良さと作り込みの良さがあるからでしょう。アナログ再生をさらに深めたい方にとって、試してみる価値のある1台だと思います。

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