海外でも人気の国産ブランドFidelity-Researchの昇圧トランス FRT-4を紹介・レビューします!

機材

Fidelity-Researchといえば、トーンアームやカートリッジで名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。国内のオーディオブランドとして古くから人気があり、日本だけでなく海外のマニアからも高い評価を受けています。アナログオーディオの黄金期を支えたブランドのひとつ、と言っても過言ではないと思います。

今回はそのFidelity-Researchが手掛けたMCカートリッジ用昇圧トランス「FRT-4」を紹介します。


外観とデザイン

Fidelity-Research FRT-4
Fidelity-Research FRT-4
Fidelity-Research FRT-4 天板
Fidelity-Research FRT-4 側面 ②
Fidelity-Research FRT-4 側面
Fidelity-Research FRT-4 背面
Fidelity-Research FRT-4 ケーブル

FRT-4を手に取ると、まず感じるのは小型ながらも重量感のあるしっかりとした筐体です。サイズ感はコンパクトですが、中身が詰まっている印象で頼もしさがあります。

フロントパネルの文字はただの印字ではなく、少し彫り込まれている仕上げ。こういう細かい部分にブランドのこだわりを感じます。見た目は上品で落ち着いたデザインなので、どんなシステムに組み込んでも馴染みやすいですね。


使い勝手と機能性

背面の入出力端子はシンプルで迷わず使える構成。昇圧比の切り替えスイッチも搭載されているので、複数のMCカートリッジを使い分けたい方にも便利です。

設置スペースを取らないサイズ感なのもポイント。ラックの中に入れても邪魔にならず、取り回しの自由度も高いです。


音の印象

実際に使ってみると、音のキャラクターはとても自然でクセがありません。MCカートリッジの持ち味をしっかりと引き出しつつ、全体を引き締めてくれるような印象です。

低域は締まりがあり、中高域はクリアで見通しが良い。派手に音を変えるわけではなく、あくまで音楽を落ち着いて楽しめる方向に仕上げてくれます。長時間聴いていても耳が疲れにくいのも、このトランスの良さだと思います。


まとめ

Fidelity-Research FRT-4は、小型ながら精度の高い作り込みと安心感のある音質が魅力の昇圧トランスです。クラシカルな外観は所有欲を満たしてくれますし、使ってみると「さすが老舗ブランド」と納得できる仕上がりになっています。

アナログオーディオを本格的に楽しみたい方にとって、FRT-4は間違いなく魅力的な選択肢になるでしょう。

コメント