TRIODE(トライオード)といえば、真空管アンプのメーカーとして有名ですよね。赤い筐体と、やさしく光る真空管の組み合わせを思い浮かべる方も多いと思います。オーディオイベントや雑誌でも定番ブランドとして必ず名前が挙がるほど存在感があります。
そんなTRIODEですが、今回紹介する「Future 2005」は少し異なる方向性を持ったモデル。真空管ではなくトランジスターを採用したプリメインアンプなんです。TRIODEの中では珍しい機材で、以前から気になっていたので今回入手してみました。
デザインと外観






Future 2005を見てまず感じるのは「TRIODEらしさがいい意味で薄い」ということ。シルバーのフロントパネルに黒い筐体というデザインで、真空管モデルに見られる赤い筐体とは大きく印象が異なります。ブランドを知らない人が見たら、TRIODE製だとは気づかないかもしれません。
フロントパネルの操作系はシンプルでわかりやすく、使い勝手の良さを意識した設計。サイズ感も程よく、オーディオラックに収めても自然に馴染みます。
音の印象
実際に鳴らしてみると、真空管アンプとは異なる魅力が感じられました。トランジスターらしい力強さとスピード感があり、低域の制御力がしっかりしている印象です。それでいて、TRIODEらしい柔らかさや温かみも感じられるバランスに仕上がっています。
クラシックやボーカルはもちろんですが、リズムのキレが大事なロックやジャズにも相性が良さそうです。真空管アンプに比べると扱いやすく、安定して使えるのも大きなメリットだと感じました。
まとめ
TRIODE Future 2005は、同社の真空管アンプのイメージとは少し異なる、トランジスター方式のプリメインアンプです。デザインはシンプルで落ち着いており、音は力強さと温かさを兼ね備えた仕上がり。
「真空管アンプは憧れるけど扱いが大変そう…」と思っている方にとっては、TRIODEの世界観をより手軽に楽しめる1台かもしれません。TRIODEらしさを残しつつも新しい方向性を感じさせてくれる、興味深いモデルでした。
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